「経験と論理的思考による実践的契約作成」
ライセンス契約業務に必要なのは、理想的な雛型の追求ではなく、どのような事業背景でも将来を見据え、適切に対応し、相手と合意できる契約書を作成する力です。本書では、契約作成の前段階における注意点を含め、リスクのある条項例を豊富に紹介し、実践的な条項検討の方法を示します。また、契約書を4つのパートに分けるという従来にないメソッドでミスを見逃さない論理的思考法を丁寧に解説。必要十分な裁判例と法的解説も加え、初心者からベテランまで、ライセンス契約書作成に必携の一冊にしています。
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本書の目次等もご参照ください。
【著者紹介(発行時点)】
青木 潤(あおき じゅん)
〔略歴〕
・大阪大学を卒業後、株式会社日立製作所、パナソニック株式会社など、複数企業で30年以上一貫して知的財産業務に従事する。
・ライセンス交渉などに関して多くの経験を有し、特に契約業務は、ライセンス契約にとどまらず、共同研究契約(産学連携を含む。)や守秘義務契約、売買契約における第三者特許補償条項にも知財法務の責任者として豊富な経験を有する。
・また、知財部門の責任者として事業における契約の重要性を認識し、組織内の人材育成に力を注ぐとともに、社外からの依頼にも応じ、積極的にその知見を提供している。
・日本知的財産協会(JIPA)では国際ライセンス契約の研修講師を15年以上勤め、そのほかにも多くの大学や弁護士会等で積極的に講演を行い、様々なシンポジウムにも登壇している。
・弁理士(1999年)。関西大学非常勤講師(2015年~)。現職は積水ハウス株式会社 知的財産部長
〔主な著書〕
・『特許・実用新案の法律相談1、2』(青林書院[2019])共著
・『意匠・デザインの法律相談1』(青林書院[2021])共著
・『適正な知財コストの考え方と権利化、維持、放棄の決め方』(技術情報協会[2024]共著
・『最近の知的財産における諸課題 藤本昇先生喜寿記念論文集(発明推進協会[2024])共著
※その他、「知財管理」や「知財ぷりずむ」等にも寄稿している。